
あなたは上手な説明をできる自信がありますか?
職場や学校でいざ何かを説明してくれと言われると困ってしまう場面って多いですよね。
そこでこの記事では齋藤孝先生の著書『頭のよさとは「説明力」だ』をもとに、説明力とは何か、上手に説明するコツ、説明力を上げるトレーニング方法を紹介します。
この記事で説明すること
- 説明力とは何か
- 上手に説明するコツ
- 説明力を上げるためのトレーニング
説明力とは何か?

説明力とは、上手にものごとを説明する能力です。
これだけでは漠然としているので、説明力を大まかに3つに分解すると①時間感覚、②要約力、③例示力に分けられます。
説明力を磨きたいのであれば、この3つの能力をそれぞれ磨く必要があります。
では、この3つの能力はどういった能力なのでしょうか?
時間感覚

時間感覚とは、限られた時間の中で中身の濃い説明をする能力です。
例えば、1分間の説明の中で、要点を抑えて、シンプルに分かりやすく説明する能力のことを言います。
この能力に関しては、普段から時間を測ってトレーニングをすることですぐに効果が表れます。
要約力

要約力とは、ものごとの重要なポイントを理解する能力のことを指します。
上手にシンプルな説明をするためには、重要で優先順位の高いポイントに絞って説明をする必要があります。
このポイントが不明確だと、話が回り道ばかりで結局何が言いたいの分からず終わってしまいますよね。
ここでポイントとは相手が聞きたいことを指します。
一度に何個も言ってしまうと、覚えきれなくなってしまうので3つに絞ると分かりやすくなります。
例示力

例示力とは、相手が全く分からないものを、相手が大体わかるもので説明する能力です。
例えば、ソクラテスの難しい話をサッカーに例えて説明したりする能力のことを指します。
うまく具体例を使うことができれば、相手の理解が早くなり、頭が良い人だと思われるそうです。
上手に説明するコツ

上手な説明をするためにはコツがあります。
一番簡単なのは、フォーマットに沿って説明をすることです。
齋藤先生が本書の中で紹介している説明のフォーマットは以下の通りです。
説明のフォーマット
- まず一言で言うと〇〇です。
- つまり、詳しく言えば〇〇です。
- 具体的に言うと〇〇です。
- まとめると〇〇です。
このフォーマットに沿った説明をすると、自然と上手な説明となるそうです。
このフォーマットに加えて以下のようなテクニックを加えると、より説明が分かりやすくなります。
説明をわかりやすくするテクニック
- 具体例に自分の体験談やエピソードを交える。
- 比較を使って、共通点・差異点をもとに説明する。
- 例えは相手に合わせて、理解しやすいものを選ぶ。
意識さえすれば簡単につかえるものばかりなので、ぜひ使ってみて下さい。
説明力を上げるトレーニング

本書の中ではいくつかトレーニングが紹介されているのですが、3つ抜粋して紹介しようと思います。
説明力を上げるトレーニング
①日常会話の中で、相手の聞きたいことを瞬時に理解し、ポイントを要約して簡潔に伝える。
②相手が小学生だと想定して説明する。
③人の説明を採点しながら聞く。
この3つは人と話すときに一度に全部できるトレーニングです。

このように思うかもしれませんが、小学生にもわかるように説明するには、よくかみ砕いて深く理解する必要があるので理解力・要約力が身に付きます。
また、周りに説明が上手な人がいると思うので、良いところを吸収できるように普段から意識して話を聞いてみましょう。
最後に
働き始めると、人に説明するという場面がかなり増えます。
そこで説明力がないと、相手に話が伝わらず仕事がうまく進みません。
説明力はトレーニングによって磨くことができるので、本書を参考にトレーニングを積み重ねてみてください。
説明力を上げるために磨く3つの能力
①時間感覚:限られた時間の中で恋説明をする能力。
②要約力:ポイントをうまくつかんで優先順位を付ける能力。
③例示力:相手が分かりやすいように具体例を挙げる能力。
この記事では紹介しきれなかった上手に説明するコツや、説明力を上げるトレーニングを知りたい方はぜひ本書を手に取ってじっくりと読んでみてください!