読書

【アウトプット大全】感想と要約~アウトプットをしなければ現実は変わらない~

みなさんこんにちは。

今日は最近読んだ「アウトプット大全」の感想と要約を書いていきます。

この記事ももちろん、「アウトプット大全」の最大のテーマであるアウトプットの一環です。

さて見ていきましょう。

メモ

初版発行: 2018年8月
著者: 樺沢紫苑

著者の樺沢さんは北海道札幌市生まれ(まさかの同郷)の精神科医をされている方です。
本やメルマガ、YouTubeなど幅広く精神医学、脳科学、心理学について発信されています。

著者の樺沢さんは、メルマガ毎日発行、YouTube・Facebook毎日投稿、本の出版にセミナー、講演とまさにアウトプットの鬼。
さらには月20冊もの本を読むインプットの鬼でもあります。
それだけでなく、週4,5回の筋トレ、月10回以上の飲み会、年30日以上の海外旅行....生きてる時間が常人の域を超えています。

この本はそんな樺沢さんが、脳科学などの科学的根拠を交えながらアウトプットの重要性について書いた本です。

インプットとアウトプットの定義

まず、インプットとアウトプットとは何でしょうか。
分かる方も多いと思われますが、定義をまとめておきます。

インプット→脳の中に情報を入れること。(入力)
例)教科書を読む、本を読む、人の話や授業を聞く。

アウトプット→脳の中に入ってきた情報を処理し、外界に出すこと。(出力)
例)覚えたことを人に話す、自分の体験や感想をブログに書く、得た知識をもとに行動する、問題を解く。


著者の樺沢さん曰く、多くの人はインプットばかりで十分なアウトプットができていないそうです。
学生も社会人もインプットとアウトプットの比率が7:3になってしまっている人が8割ほどいるとのことです。

読書はするけど、その知識をアウトプットできているか?という話です。
そんな僕も現代で情報の荒波に飲まれ、インプットばかりでアウトプットが不十分であると気付かされました。
本を読んで満足していた自分にとって、耳の痛い話でした。

ではなぜ樺沢さんはアウトプットがそこまで重要だと訴えているのでしょうか?

アウトプットの重要性

月に3冊本を読む人と、10冊読む人がいたとして、どちらの方が成長すると思いますか?

まあ10冊読んだ方が良いんじゃないか?と思われがちですが、答えは「アウトプットの量による」です。
10冊読んでもアウトプットをしていなかったとすれば、3冊読んで3冊アウトプットする人の方がより成長できるのです。

それはなぜか。

本や教科書を読むインプットは意味記憶であり、非常に脳が忘れやすい記憶だそうです。
対して、アウトプットは話す、書く、行動することを指しますから、筋肉を使います。

筋肉を使うことで、働く神経も増えるためより忘れにくい記憶になるそうです。これを運動性記憶と呼びます。
久しぶりに自転車に乗っても、乗り方を忘れてることってあまりありませんよね?それは自転車に乗るという行為を体が記憶しているからです。

樺沢さんいわく、「インプットはただの自己満足」とのことです。

成長曲線はアウトプットの量で変化します。決してインプットの量には比例しないと作中で述べられています。

ポイント

インプットはただの自己満足。得た知識をアウトプットして分かったつもりを卒業しよう。

では次にアウトプットの基本法則について見ていきましょう。

アウトプットの基本法則

作中では自己成長をより高めるための、アウトプットの基本法則が4つ紹介されています。
一つずつ紹介していきますね。

基本法則①2週間に2,3回使った記憶は長期記憶になる

脳は重要な記憶であればあるほど長い期間記憶するようにできています。
ここで脳が重要だと判断する情報とは、何回も使われる情報のことを指します。

脳に重要だと認識してもらうためには2週間に2,3回その情報をアウトプットすることが必要です。

この法則を活かすために

インプットした情報を友達や家族に話してみよう。さらにその情報をブログやSNSで発信してみよう。

基本法則②出力と入力のサイクルを回す

大前提として、アウトプットをするためにはインプットが欠かせません。
空っぽのツボから水が出るわけはないんです。

インプットしてアウトプットして、またインプットして...とサイクルを回すごとに上へと成長していく螺旋階段のようなものだと筆者は述べています。

この法則を活かすために

自分なりのインプットとアウトプットのサイクルを決めよう。
例)本を一冊読んだらブログに感想・書評を書く。

基本法則③インプットとアウトプットの黄金比率は3:7

コロンビア大学で行われた実験でもこの黄金法則を裏付けるような結果が出ているそうです。

日本の大学生のインプットとアウトプットの比率を調べると大体真逆で、インプットが多くなりがちなんだとか。

勉強しているのに成長しないのは圧倒的アウトプット不足、インプット過剰と筆者は述べています。

初心者であれば少しインプットの比率を上げて6割、熟練者であれば黄金比率通り7割をアウトプットに充てるのが良いそうです。

この法則を活かすために

教科書を読む時間と問題を解く時間を3:7になるように分配しよう。読書の場合は3冊本を読んだら7記事ブログを書く、7人に話すとかの工夫をしてみる。(読書で量的にインプットとアウトプットを比較するのは難しいですが。)

基本法則④アウトプットの結果を見直し、次に活かす

いくらアウトプットを重ねたとしても、質を上げていかなければ成長にはつながりません。

自分のアウトプットを見直し、失敗したら原因を探り、成功したらなぜ成功したのかの要因を探る必要があります。

ここは成長する上でとても重要なところですので、筆者は具体的な方法を示してくれています。

フィードバックの方法1:短所克服と長所進展

まず一つ目の方法として、短所克服と長所進展があげられます。

言葉の説明としては、

短所克服→自分の弱いところを補う。
例)本を読んで分からなかったことを調べる。

長所進展→自分の得意なところを伸ばす。
例)本の中で理解できて興味のあるところをさらに調べる。

長所進展のように、興味があることを自分で調べて勉強するというのは体力を使いますし、レベルが高いので勉強が苦手な方は短所克服を優先すると良いそうです。

フィードバックの方法2:広げると深める

二つ目の方法は「広げると深める」です。
まずは広く浅く興味を持って勉強を進めます。

そこで興味があるものが見つかったら、深く勉強していくことが重要だと述べられています。
この広げると深めるのベクトルを意識することで、成長の方向性が決まっていきます。

フィードバックの方法3:なぜ?を放置せずに解決していく

学習を進めていくことで、なぜ?という疑問に遭遇することがあります。
そのなぜ?を突き詰めて解決していくことで自分なりの気づきを得ることができます。
この気づきが成長においては非常に重要なファクターとなります。

フィードバックの方法4:人に教えてもらう

自分の中だけでのフィードバックでは、成長に限界があります。
そこで素直に上司や先生など、自分より知識のある人に教えてもらうことで更なる成長が期待できます。

ここで注意しなければいけないのは、聞く前に自分なりに疑問に対する探究を深めて置くこと。
何もない状態で人に教えてもらっても、基本的な情報ばかりにとどまってしまい、本当に有益な情報が聞き出せずに終わってしまいます。

アウトプット力を高めるトレーニング方法

アウトプットが大事だというのは分かりましたが、いざ何をすれば良いのか分かりませんよね。
そこで、樺沢さんは7つのアウトプット力を高めるトレーニング方法をご紹介されています。

どれも明日から始められる気軽なものばかりなのでぜひ挑戦してみてくださいね!

①日記を書く

日記というのは7つのトレーニング方法の中でも最も簡単な手段です。
その日にあった出来事や、感想、考えたことを書くだけでいいのです。

しかし、樺沢さんは日記の効果をより高めるためにポジティブなことを書くべきだと主張されています。
ポジティブなこととは、その日にあった嬉しいことや楽しいことを指します。

例)上司に褒められた、美味しい夜ご飯を食べた、面白い映画を観た

なんとこのポジティブなことを日記に書き続けると、ストレスが発散する、幸福度が上がる、ドーパミンが出やすくなるなどの医学的な効果もあるそうで、日記療法なんてものもあるとのことです。

②健康について記録する

その日の睡眠、食事、体重、気分について記録するのがこの方法です。

案外自分の体調ってじぶんで把握できていないのが現状らしいです。
自分の健康状態をきちんと把握することで、最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。

また、体重の記録はダイエットと筋トレのモチベーションにつながるので非常におすすめです。

これも大事なのは毎日続けることです。

③読書感想文を書く

これは読んだ本をアウトプットするのに一番手軽で効果的な方法です。
ビジネス面で成長したい方には最もおすすめの方法とのことです。

読書感想文のメリットとしては

  1. 本の内容が記憶として定着する。
  2. 本の内容がより深く理解できる。
  3. 本の内容が整理される。
  4. 文章力がアップする。
  5. 思考力がアップする。
  6. 自己洞察が進む。
  7. 自己成長が進む。

というのが挙げられます。

読書に関しては樺沢さんが別途書かれた、「読んだら忘れない読書術」を参考にしてみてください。

④情報発信する

情報発信というと少し抵抗があるかもしれませんが、樺沢さんいわくデメリットよりメリットの方が多いんだとか。
自分ひとりの秘密日記に書き続けるよりも、読み手がいることが大きなメリットです。


例えばブログに書くことで、PVやコメントによるフィードバックを得られたり、相手のことを意識することで緊張感が出ます。
また、情報を発信することで周りに人が集まってきたり、勉強している、知識があると社内での評価も高まるなど副次的な効果も得られるようになります。

結局、あなたが学んだことを外に出さなければ、あなたの勉強や努力には誰も気づかないんです。

⑤SNSに書く

人目に付く場所へのアウトプットとしてはSNSが最も手軽なのではないでしょうか。
アカウントさえ作ればすぐにアウトプットを人に届けることができます。

ですが、SNSで情報を受け取る側はあなたの感想や意見を求めています。

ただ人気のラーメン屋に行った、流行りの映画を観たと投稿するだけでは価値を届けることができません。
あなたの感想を一言添えることが大事です。

「お前の感想なんて聞いてねえよ」

なんて言ってくる輩が言いますが、無視してSNSでたくさんアウトプットをしてみましょう。

⑥ブログを書く

今僕が書いているように、ブログというのも大変有益なアウトプットの場です。

どんな人が見ているのか?PVはどれくらい増えたか?など解析することでSNSよりも良質なフィードバックを得られるんですよね。
それだけでなく、成功すれば収入も得られるという夢のあるアウトプットツールなので、始めない手はないですよね。

ただ樺沢さんが言うには、良質な記事が1000本あると良いとのこと。

かなり長い道のりです。

⑦趣味について書く

ブログを書こう、SNSで発信しようと思ってもネタがないなんて困りがちです。

そんなときは自分の趣味について書いてみると良いそうです。
現に僕もこのブログでは、趣味である読書や語学学習について書いています。

趣味について書いていると楽しいし、書きたいことがどんどん浮かんでくるので非常におすすめです。
SNSでの発信と同じく、あなたの感想や体験、意見を付けて書くことで読み手に価値を提供できるのでそこを意識すると尚良いそうです。

何はともあれ、まずは書いてみることが大事です。
ぜひこの機会にブログをはじめてみましょう。

まとめ

いくらインプットしてもアウトプットがなければ記憶も定着しませんし、インプットの努力が誰の目に付くこともなく終わってしまいます。
圧倒的な自己成長に向けて、まずは簡単なアウトプットから始めてみましょう!

今回は「アウトプット大全」から抜粋して紹介したので、全て紹介しきれているわけではありません。

ぜひ興味のある方は、樺沢さんの良書「アウトプット大全」を手に取ってみてください。


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